熊谷ガラス工房 & Canari
南鳩ヶ谷駅から歩いて5分ほどの住宅街にあるガラス工房。こちらが今回ご紹介します「熊谷ガラス工房」さんです。
熊谷さんには、以前に当社ホームページの企画記事「えすあーるな人々」でも登場いただいております。
こちらの工房は、竿にガラスを巻き取り膨らませて成形する「宙吹き」技法を用いてガラス作品を制作する個人アトリエですが、ガラス文化やものづくりの現場を広く一般の方に知って欲しいとの想いから、ガラス工芸教室、サンドブラスト・吹きガラス体験教室を開かれており、吹きガラス体験教室で、晩酌のビールが美味しく飲めそうなグラスを制作してきました。
まずはサンプルの中から、作りたいグラスの形、色、装飾などを選びます。今回は、透明な水玉模様のグラスを制作することしました。
約1200℃の溶けたガラスが入る溶解炉が置かれている工房内に入り、吹きガラス制作で使う主な道具とそれらの使い方の説明を受けた後、いよいよ吹き竿に溶けたガラスを巻き付けます。
吹き竿を吹いてガラスを膨らまし、竿を回転させてガラスを冷ましてから、さらに溶解炉で溶けたガラスを巻き付けて...という工程を何度か繰り返します。事前に説明を伺って頭では理解しているつもりですが、実際に動くとなるとこれがなかなか難しい!熊谷さんに手助けしていただきながら、制作を進めていきます。
少しガラスが大きくなったところで、水玉模様となるフリット(色ガラスを細かく砕いたもの)を巻き付けます。
さらに、吹き竿を吹き、回転させて冷まし、溶鉱炉でガラスを巻き付けて...と繰り返していくうちに、だんだんとグラスの大きさになってきました。グラスの底になる部分を成形したあと、竿を底の部分に付け替えます。
最後にグラスの内側になる部分を成形していき、竿を外して完成です。決してお店で買うことができない、唯一無二のグラスが出来上がりました。
「ガラスを通して、社会的役割も果たしたい」
熊谷ガラス工房さんでは、今回ご紹介しました吹きガラス体験教室のほか、校外学習や夏休みの自由研究の場など幅広く工房の門戸を開き、地域に根ざした活動を続けていらっしゃいます。
ガラス制作を通じて、ものづくりの現場を知り、吹きガラスの面白さを体験できる場所が、こんなにも近所にありました。
熊谷ガラス工房 & Canari
営業時間:11:00~18:00
定休日:木曜日
住所:〒334-0013 埼玉県川口市南鳩ヶ谷5-8-4
TEL:048-283-8305