大門宿本陣・脇本陣の表門
大門宿は、鳩ヶ谷宿に続く日光御成道4番目(岩淵宿・川口宿を1つとして3番目とも言われる。)の宿場町です。
日光御成道は、徳川将軍が日光東照宮に祀られた家康を参拝するために往来した街道で、大門宿は1697年(元禄10年)に正式に宿になりましたが、将軍は岩槻城に宿泊したため休憩した程度で、同行した諸大名が宿泊しました。現在、往時をしのばせるものとして、日光御成道である国道463号沿いに本陣と脇本陣の表門が残っています。
本陣とは、大名や公家などの身分の高い者が宿泊する施設として指定された家を言います。
大門宿の本陣は、大門神社の参道入口から岩槻方面へ300mほど先の右手にありました。現存する表門は1694年(元禄7年)に建てられたもので、正面中央大扉の右側に番所が設けられているのが特徴です。
脇本陣は、本陣よりさらに岩槻方面へ150mほど進んだ左手にあり、本陣だけでは泊まりきれない場合など、本陣に差し支えが生じた場合に利用されました。現存する表門の建立年代は明らかになっておらず、1776年(安永5年)徳川幕府十代将軍・家治の日光社参に合わせて建てられたとされており、番所が設けられた本陣表門と比べるとやや簡略化された造りになっています。
残念ながらどちらも母屋は現存していませんが、本陣表門は埼玉県の史跡に、脇本陣表門はさいたま市の文化財に指定されています。
※ 私有地内にありますので、見学の際には、マナーを守り、敷地の外からお願いします。
大門宿本陣・脇本陣の表門
住所:〒336-0963 埼玉県さいたま市緑区大門
アクセス:浦和美園駅西口より徒歩15分ほど
さいたま市ホームページ 文化財紹介
大門宿本陣表門:http://www.city.saitama.jp/004/005/006/001/005/001/002/p000196.html
大門宿脇本陣表門:http://www.city.saitama.jp/004/005/006/001/017/010/003/p000209.html