さいたま市岩槻人形博物館
2020年2月22日、いよいよ開館!
岩槻の新たなランドマークとして大注目の岩槻人形博物館へお邪魔してきました!
建物は、一文字瓦を用いて、周囲の岩槻の町並みに馴染むようにデザインされています。長く続くガラス張りの窓や、コンクリートの壁面など、近代的な存在感がありながらも、どこかクラシックな佇まいを感じます。
展示室は常設が2つ、企画展示室が1つの計3つです。
展示室1は、主に埼玉の人形作りについて紹介しています。
製作過程の実物も展示されていますが、人形作りの過程を映像で見ることもできます。
現役の職人さんに協力を依頼し、実際の作業風景を撮影させてもらったそうです。細かな職人芸に思わず見入ってしまいました。
引き出し式のショーケースの中には、人形作りのパーツや道具がずらりと並んでいます。
来館者自身で引き出しを開けてもらったり、映像を見てもらったりと、ただ置いてあるものを眺めるだけでない展示方法は、博物館のご担当者さんのこだわりなのだとか!
展示室2では、岩槻人形以外にも、ジャンルごとに貴重なコレクションが展示されています。
こちらは、裕福な人々の間で贈答品として重宝された人形です。
丸っこくてやんちゃな子どもが形作られています。
こちらもまた貴重な作品で、"毛植人形"というジャンルの作品です。
本物の動物たちのようなリアリティがありながらも、かなり小さなサイズでとってもかわいいんです!
肌をつるつるのままに保つのも、衣装が色褪せないようにするのも、人形の管理は様々な面でとても難しく、展示室の湿度や温度、照明の明るさなどを厳密に管理しているんだとか。それに加えて、定期的に展示物を入れ替えるので、"常設展"といえども、常に同じものがあるわけではないそうです。来るたびに違う人形と会えるかもしれませんね。
最後の展示室3は、企画展のための展示室です。記念すべきオープン第一弾のテーマは「雛人形と犬筥・天児・這子」です。
雛人形はわかるけど、その他のむずかしそうなものは何?と思った皆様へ簡単にご説明すると、
「犬筥」(いぬばこ):女性の幸せを願って作られた、犬形の張り子。中に小物を入れることができる。
「天児」(あまがつ)「這子」(ほうこ):子どもを厄災から守る願いが込められた人形。
です。
雛人形は、男雛と女雛が2人並んだ定番のものもあれば、何段もある豪華なもの、その地域の文化を反映したようなものなど、個性豊かで美しい作品が並んでいます。
また、当時人形たちがどのように使われていたのかを示す浮世絵も展示されております。
所要時間は、だいたい1時間〜1時間半くらいかと思います。
一部の作品は撮影可となっておりますので、記念撮影を楽しむのもいいかもしれません。
当社線からは、浦和美園駅東口からバスに乗り、「駅前通り(岩槻駅)」バス停で降りていただくと便利です!
ぜひ皆様も、歴史あふれる岩槻へ行ってみませんか?
さいたま市岩槻人形博物館
住所:埼玉県さいたま市岩槻区本町6丁目1-1
公式HP:https://ningyo-muse.jp/
TEL:048-749-0222