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浦和美園

停車場道路工事記念碑

浦和美園駅周辺には、大正から昭和にかけて「武州鉄道」という鉄道が走っていました。

武州鉄道は、現在のJR蓮田駅を始点として、さいたま市岩槻区で東武野田線を跨ぎ、川口市神根の神根駅(戸塚安行駅から西へ約2km付近)までを営業していましたが、その先赤羽までの延伸を計画するも叶うことなく、1938年(昭和13年)に廃線となった鉄道です。

廃線から77年経った現在、往時の姿をうかがい知ることができる数少ない遺構の1つとして、浦和美園駅西口より徒歩15分の重殿社(じゅうどのしゃ)境内に「停車場道路工事記念碑」がひっそりと建っています。

重殿社この記念碑は、日光御成道から武州鉄道・武州野田駅までの停車場道路の工事経緯と関係者の名前が刻まれたもので、1929年(昭和4年)10月15日に建立されました。

武州野田駅までの停車場道路は、野田青年団中野田支部員等が1929年(昭和4年)3月17日に起工し、同年4月15日に完成させたものですが、現在記念碑が建っている場所からは少し離れていることから、後に移設されたと考えられています。

銘文中には「同線(注:武州鉄道)ノ枕木ハ朽チル事アルモ我等ノ努力ハ今尚石文二」とあり、2001年(平成13年)3月28日の埼玉高速鉄道線開通によって、武州野田駅付近から赤羽方面への路線が約70年の時を経て実現することは、まさに積年の思いが実現したと言えるのではないでしょうか。

停車場道路工事記念碑
「停車場道路工事記念碑」(武州鉄道の遺構)
住所:〒336-0972 埼玉県さいたま市緑区中野田1671 重殿社境内