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お知らせ・更新情報

鉄道車両の輪軸組立作業における点検結果について

更新日: 2024/09/18        一覧へ

 埼玉高速鉄道株式会社(本社:さいたま市緑区、代表取締役社長:平野邦彦)では、関東運輸局からの鉄道車両における輪軸の緊急点検の指示を受け、実施しました。
 当社は輪軸組立作業を東京地下鉄株式会社(以下「東京メトロ」という。)に全数委託していることから、東京メトロからの報告(全240軸)を確認し、全て圧入力値の基準値に入っていることを確認しました。
 その後、東京メトロより、基準値を超過している輪軸が6軸あり、数値の書き換えが行われていたが、東京メトロによる超音波探傷検査により安全性が確認されているとの報告がありました。
 当社では、東京メトロから圧入力値の原データを取り寄せ、当社自ら確認するとともに、超音波探傷検査のデータを再確認しました。また、輪軸の目視点検を行い、全輪軸に支障がないことを確認しました。
 ご利用のお客様には深くお詫びするとともに、本事案を厳粛に受けとめ、安全を第一に、再発防止に取り組んでまいります。詳細は下記のとおりです。

1. 緊急点検の対象輪軸
埼玉高速2000系車両 240軸(60両)

2. 点検結果の概要
 点検の結果、車輪圧入作業において、圧入力値が基準値を超過している輪軸が計6軸(3編成)あることが判明しました。なお、最大で4.6%超過しておりました。
 また、車輪圧入作業時の圧入力値は、機械に自動的に入力される仕組みとなっていますが、一部手動で記録を修正することが可能であり、基準値内の数値に書き換えていたことが判明しました。

3. 原因
 詳細については委託先の東京メトロにて確認中です。また、当社においては報告された検査記録では書き換えについて認識することができておりませんでした。

4. 当面の対応
 圧入力値が基準値を超過した輪軸を有する車両(輪軸:6軸)を含む全車両については、車輪圧入作業の後に超音波探傷検査(※)を業務委託先の東京メトロにて実施し、安全性を確認した上で使用しております。これらの安全性を確認する上では、日本産業規格(JIS E4504)で定める値を踏まえて判断しております。今後の運行には影響はない見込みです。

(※)超音波を試験体内部に伝播させて、傷から反射した超音波の強さと反射する範囲を元に、傷の大きさや形状を推定する検査

5. 再発防止策

委託先である東京メトロに対し、原検査データの提出を求めるほか、検査データを手動で書き換えができないシステムに改修するとともにチェック体制及び報告体制について見直しを要望する。

東京メトロにて見直したチェック体制及び報告体制の有効性を当社にて確認する。

当社社員へ本事案を周知するとともに、安全の重要性及びコンプライアンスの順守について再徹底する。

この件についての問い合せ先

施設部車両課 電話:048-878-6865